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『The Book』
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部ノベライズ作品。
文庫化されたのを機に読んでみた。

原作者の荒木氏みずから「4部当時に目指していたものの完成形がある」と賞賛している作品であるだけに、完成度は非常に高い。随所に元作品への愛と敬意が溢れており、原作者以外の手によるスピンオフのお手本のような作品。但し、作風は原作以上に暗くて悲しくて救いがない。
更に言えば、途中で2箇所ほど挿入されるメタネタは不要。何かの伏線かと身構えつつ読んでいたが何もなかったので肩透かし。
そのメタネタを入れることで、終盤における某キャラの発言の突飛さを緩和させる狙いだったのかもしれないが、むしろ突飛であったほうが効果的だったのでは。



所有する喜びが高いという点では、ハードカバー版がおすすめ。
ハードカバー版の装丁は、物語に登場する重要アイテムそのものをなぞらえている。
| 書籍:小説 | - |
『ダックスフントのワープ』
藤原伊織といえば、テロリストのパラソルで乱歩賞と直木賞をW受賞した作家として有名ですね。本作は、その藤原伊織のデビュー作にして第9回すばる文学賞受賞作です。

大学生の「僕」は、高い知能をもった自閉症傾向の「マリ」という10歳の少女に、自ら創作したダックスフントの寓話を語ります。スケートボードに乗ったダックスフントが坂道を猛スピードで下り降りている際、5歳の女の子に衝突しそうになります。ダックスフントは衝突を回避するためワープします。ワープした先は<邪悪の意思の地獄の砂漠>でした。

おそらくこの粗筋では内容が意味不明かと思われます。
主人公がマリに語る寓話をひとつの軸とし、マリの家庭環境、主人公とマリの担任の女教師などの人間関係を交えて物語は進みます。
ハッピーエンドで終わるのかと思いきや、ラストで唖然。
収録されている他の短編についても言えますが、藤原伊織の描く暴力と破壊は、それらがごく当たり前の日常や平和の隣り合わせの地点に存在していることをまざまざと思い出させてくれるので怖いですね。
| 書籍:小説 | - |
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
弱小野球部のマネージャーが、ドラッカーの『マネジメント』を読み込んで野球部をマネジメントしていく、タイトル通りの本。
最初は文章が説明口調すぎるのが気になったが、最後まで読んでみると小説としてもきちんと面白い。それ以前にドラッカー哲学が面白いのは勿論である。

本作では野球部を強くするために用いられているが、度々引用される『マネジメント』を自分が置かれている状況にあてはめながら読み進めると、読書の楽しみが増す。社会人なら自分が勤めている企業に、学生なら自分が通っている学校に。あるいは趣味で所属しているサークル、町内会、子供会に。組織と名のつくものなら何にでも応用できるほど、本書で語られているドラッカー思考の汎用性は高い。原典の『マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]』も、併せて読みたくなった。

以下に、もっとも印象的だった箇所を引用する。

成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。
――本書119頁


この言葉を肝に銘じて生きていきたい。

余談ではあるが、著者は秋元康に師事し、AKB48プロデュースにも関わっている。
この小説の登場人物のうち何人かは、AKB48メンバーをモデルとしているそうだ。AKB48ファンの方も是非。
| 書籍:小説 | - |
『臍の緒は妙薬』
臍の緒は妙薬
臍の緒は妙薬/河野 多惠子

某新聞の書評にあった、表題作の最後の一文がおそろしいという一言に興をそそられて読んでみたら、ほんとうにおそろしかったよ。どうやったらあんな終わり方を考えつくのだろうね。短編は、ある意味では長編よりも、最後をどうやって締めくくるかが難しいとよくいわれるけれど、この表題作は隙のない、しかも後々でじわりと効いてくる終わり方をしているね。
| 書籍:小説 | - |
『人間失格』
人間失格 (集英社文庫)
人間失格/太宰 治

この表紙を『DEATH NOTE』の小畑健に描かせるあたり、集英社文庫はやることがふるっているね。しかも八神月そっくりだね表紙の人。八神月が「恥の多い生涯を送って来ました」と言ったりするのを想像してしまうと、それだけでジャケ買いしてしまいそうだよ。実際、いつもは年に数千部ほどしか売れなかったのに、この表紙にしたとたん3ヶ月で10万部以上も売れたんだって。企画力の勝利だね。
| 書籍:小説 | - |
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