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『シスタージェネレーター』
女の子が主人公の短編ばかりなのでこのタイトルらしいです。収録されている7本のうち、女の子がメインに据えられた話は6本。

月刊アフタヌーンを始めとして、コミックフラッパー、クイックジャパン、果ては近代麻雀オリジナルや同人誌にも寄稿されているのですね。バラエティに富んでいます。違う言い方をするとカオスです。
話と構成が練られた西部劇「エメラルド」は爽快感があります。作者はきっと楽しんで描いたのだろうなあとこっそり想像してやまないSM要素大の「久誓院家最大のショウ」が好きです。せっかくなので、チャイナ服がもっと多くてもよいと思います。
| 書籍:漫画 | - |
『ハルシオン・ランチ』
ホームレス中年男が出会った少女・ヒヨスはエイリアン。不思議な箸で家電やら人間やら何でもかんでも食べまくり吐きまくるのだった…。

細かいパロディが多く楽しいです。元ネタはこちらが詳しいです。ジョジョネタはすぐわかったんだけど時事ネタは結構わかってなかった…無限の住人キャラもいただなんて。調べた方すごい。
シリアス展開のときに無関係なレシピ「皆既日食のリゾット」が挿入されたりするあたり漫画としてフリーダムでした。グルメ漫画か。
| 書籍:漫画 | - |
『ダックスフントのワープ』
藤原伊織といえば、テロリストのパラソルで乱歩賞と直木賞をW受賞した作家として有名ですね。本作は、その藤原伊織のデビュー作にして第9回すばる文学賞受賞作です。

大学生の「僕」は、高い知能をもった自閉症傾向の「マリ」という10歳の少女に、自ら創作したダックスフントの寓話を語ります。スケートボードに乗ったダックスフントが坂道を猛スピードで下り降りている際、5歳の女の子に衝突しそうになります。ダックスフントは衝突を回避するためワープします。ワープした先は<邪悪の意思の地獄の砂漠>でした。

おそらくこの粗筋では内容が意味不明かと思われます。
主人公がマリに語る寓話をひとつの軸とし、マリの家庭環境、主人公とマリの担任の女教師などの人間関係を交えて物語は進みます。
ハッピーエンドで終わるのかと思いきや、ラストで唖然。
収録されている他の短編についても言えますが、藤原伊織の描く暴力と破壊は、それらがごく当たり前の日常や平和の隣り合わせの地点に存在していることをまざまざと思い出させてくれるので怖いですね。
| 書籍:小説 | - |
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
弱小野球部のマネージャーが、ドラッカーの『マネジメント』を読み込んで野球部をマネジメントしていく、タイトル通りの本。
最初は文章が説明口調すぎるのが気になったが、最後まで読んでみると小説としてもきちんと面白い。それ以前にドラッカー哲学が面白いのは勿論である。

本作では野球部を強くするために用いられているが、度々引用される『マネジメント』を自分が置かれている状況にあてはめながら読み進めると、読書の楽しみが増す。社会人なら自分が勤めている企業に、学生なら自分が通っている学校に。あるいは趣味で所属しているサークル、町内会、子供会に。組織と名のつくものなら何にでも応用できるほど、本書で語られているドラッカー思考の汎用性は高い。原典の『マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]』も、併せて読みたくなった。

以下に、もっとも印象的だった箇所を引用する。

成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。
――本書119頁


この言葉を肝に銘じて生きていきたい。

余談ではあるが、著者は秋元康に師事し、AKB48プロデュースにも関わっている。
この小説の登場人物のうち何人かは、AKB48メンバーをモデルとしているそうだ。AKB48ファンの方も是非。
| 書籍:小説 | - |
『虐殺器官』
第1回PLAYBOYミステリー大賞【国内部門】第1位受賞作。
かつ、「ベストSF2007」「ゼロ年代SFベスト」ともに、国内篇第1位。

主人公・米軍大尉クラヴィス・シェパードは、世界各国で急増している内戦や虐殺を追ううちに、常にその背後にいる謎の男ジョン・ポールの存在に気付き…という粗筋。

読み始めてすぐの印象としては、日本語を母語とする人間の書いた小説らしくない、の一点に尽きた。
筆者が英語圏の人間で、これが日本語に翻訳された小説だと言われても、私はそれを信じただろう。
文章からは、筆者の思考の強靱さと、潤沢な知識がうかがい知れる。
最後の着地点も、鮮やかである。

世界観を同じくする次作「ハーモニー」、読みたいのだが読んでしまったら残り少ない彼の著作を読む楽しみが減ってしまうというジレンマ。
彼が34歳の若さで夭折したことを、悼む。
| 書籍:小説:SF | - |
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